その他
2021.6.15
振袖を選んだら、しぐさも美人になりましょう 振袖のマナーとお作法
心がまえ「い・ろ・は」
い いつもより「ゆっくりと、優雅に」。慌てない!
すべての基本はこのキーワードから。「一呼吸おいてから」を心がければOKです。
ろ ロ~ングな袖はたたむ、まとめる。
座ったりかがんだり、段差を上り下りする時は、長いたもとが地面に付かないように注意!
は ハンドバッグ1つに荷物をまとめる。
両手がふさがらないよう身軽になること!着物クリップは持っておくと便利です。
基本の動作
立つ、歩く
上に引っ張られている感覚ですっと背筋を伸ばしましょう。足は親指に力をかけて踏み出し、歩幅は足のサイズ分ぐらいに。これでOKです。無理に胸を張ったり、足を内股にしたり意識し過ぎず、自然な身のこなしがきれいです。 立っている間に「左右に傾いていないかな」「帯の下でお腹がぽっこり出ていないかな」と、時々気にするとGOODです。手や腕は、袖の外にあまり露出させないのがマナー。軽くひじを曲げ、手のひらもほんの少しにぎった形が素敵です。
階段の上り下り
袖と裾を踏まないように注意。袖は重ねて左手にかけ、ふくらはぎが見え過ぎない程度に右手で裾を少し持ち上げます。体を少し斜めにすると、より美しく見えます。
椅子に座る
まず袖を前でまとめて持ち、帯がつぶれないよう浅めにかけて背筋を伸ばします。バッグを背もたれと体の間に置けば安心。袖はひざの上に重ねて置き、床に落ちないようご注意を。
ソファーなど、低い椅子の場合は裾が広がってしまうことがあるので、足が広がらないよう注意しましょう。
正座をする
ひざを曲げる前に、前裾を持ち上げるとひざの前に空間ができます。右手でひざ下を押さえながら座ると、裾が乱れません。座ったら、袖を軽く左右か後ろに流しましょう。足は親指を重ねればしびれにくく、両手をひざの上で自然に重ねればきれいです。
正座から立ち上がる時は、両手をひざの上にのせたままで、まず腰を浮かせて両足のかかとを上げ、つま先を立てるようにします。裾を踏まないように気を付けて。 ※敷居や畳の縁、座布団の上を踏むのは慎みましょう。
おでかけの時
車の乗り降り
ドアに引っかかったり引きずったりしないよう、まずは体の前で袖を合わせます。
車に乗り込む時は座席に腰を下ろし、髪型を崩さないよう注意しながら頭を入れ、最後に足をそろえて体を回転させるようにして入ります。降りるときは、乗るときの逆で足、頭、腰の順番です。
食事をする時
食べ物や飲み物から振袖をガードするため、大きめのハンカチを準備しておきましょう。ひざや胸元にかけておけば安心。周囲を心配させないのもマナーの一つです。
お手洗いで
きものを着ている時は、広めの個室や洋式を選びましょう。
たもとの中央を帯締めに挟む、または両方のたもとを前で軽く結んでから、裾をたくし上げます。きもの、長襦袢、裾よけの順番にめくり上げ、胸のあたりまで引き上げます。クリップを持っていれば、両袖をまとめて留めることも。
個室を出る前に、裾やおはしょりがめくれていないか、後ろもチェックしましょう。手を洗う時も、袖が濡れないよう帯締めに挟むかクリップの使用を。
手を伸ばす時
離れたところにある物に手を伸ばしたり、電車でつり革につかまるなどの際に、二の腕が見えてしまうと美しくありません。空いている方の手を袖口に添えるのがマナーです。
下に落ちた物を取る時は、前かがみになると着崩れの原因に。慌てず袖を片手でまとめて持ち、上前を押さえて斜めにすっと腰を落として取りましょう。無理せず、周りの人に頼んでもOKですよ。
荷物を持つ
荷物が多い時は、1つにまとめると楽です。左手で荷物を持ち、右手を空けておくと、裾がめくれた時にサッと上前を押さえるなど、いざという時に反応できます。