選び方
2023.9.13
藍色ってどんな色?藍色の振袖の魅力について解説
伝統的なイメージを感じさせる藍色の振袖は、誰にでも好印象を与えやすい人気カラーです。
赤の振袖に次ぐ定番色の青系の振袖は、知的で落ち着いた雰囲気があります。
青系の振袖の中でも「ジャパンブルー」として海外の認識も高い藍色の振袖。
この記事では藍色の振袖の魅力や、着こなし方について詳しく紹介します。
藍色とは?
藍色とは、染料の「藍」に由来しています。
「青は藍より出でて藍より青し」という有名な中国のことわざがありますが、青色の染料は藍から取るが、原料の藍よりも青いことから、弟子が師を越えることのたとえとされています。
藍色は濃いめの青色ですが、少し緑がかっているのが特徴で、藍に少量の黄色を混ぜてつくられます。
紺色との違い
藍色とよく混同されがちな色に紺色があります。
紺色は少し紫がかった濃い青色のことで、藍色の系統色のなかではもっとも深いとされているカラーです。藍色と比べるといくらか暗く見えるのが特徴です。
藍色の振袖の魅力
藍色は紀元前から使われている歴史ある色で、優れた防虫、防腐効果もあります。
鎌倉時代以降は、藍色をさらに濃く染めた褐色(かついろ・かちんいろ)が勝利に通じる縁起のいい色だとして、武士たちの間で好まれました。
そんな藍色を用いた振袖は、青系の振袖ながら爽やかで開放的なイメージというより、夜空や宇宙のように深く神秘的で落ち着いた魅力があります。
藍色の振袖が似合う人とは?
一般的にブルー系の振袖はブルベの方が得意とされていますが、藍色はイエベの方が得意なカラーです。
これは藍色が少し緑がかっていることに由来しています。
振袖を選ぶ際は、お顔の影が目立ったり、青白く見えたりしないかチェックしながら選ぶようにしましょう。
振袖選びにもパーソナルカラーは重要!
普段のお洋服やメイクにパーソナルカラーを取り入れている方も多いのではないでしょうか。
振袖を選ぶ際にも、パーソナルカラー診断はとても役に立ちます。
「なんだかこの色を着ると顔がくすんで見える…」といったお悩みも、ご自身のパーソナルカラーを理解すれば解決するかもしれません。
藍色の振袖を素敵に着こなそう!
ここでは、藍色の振袖を素敵に着こなすためのポイントをいくつか紹介します。
身長別のポイント
身長が低い方は、小花柄などの小さめな柄の振袖を選びましょう。
斜めに柄が入っているデザインは、すらっとした印象を与えることができます。
大きめの柄が着たい場合は、余白の多いものを選ぶようにすればすっきりと着こなすことができます。
身長の高い方は、大きな柄が描かれているものが得意です。
着物の面積が広くなるので、余白の多いものは寂しい印象になってしまいがちです。全体に柄がたくさん描かれているものを選びましょう。
インパクトの強い個性的な柄も着こなせるのが高身長さんの強みです。
首元をおしゃれに演出する半衿・重ね衿
半衿は長襦袢の衿にかけて着物が汚れるのを防ぐためのものですが、一番目線がいきやすい場所にあるため、振袖コーデの重要なアイテムです。
白がもっともポピュラーな色ですが、刺繍が施されていたり、レースのものであったりと個性を出せるポイントでもあります。
藍色がパーソナルカラー的に合わない方でも、半衿に得意なカラーを取り入れると肌馴染みもよくなります。
帯をより豪華に見せる帯締め
帯は振袖の雰囲気を決める重要なアイテムです。帯締めは、そんな帯の魅力をより一層引き立たせるためのアクセントになります。
ポイントとしては、豪華な帯にはシンプルなものを選び、シンプルな帯には豪華な帯締めを選びましょう。
帯とのバランスを見ながら、ゴテゴテしすぎないように注意します。
振袖の豪華さに負けない髪飾り
お気に入りのヘアスタイルにセットしてもらったら、振袖に合わせた髪飾りをつけましょう。
振袖や帯に使われている色で合わせれば、統一感があり上品に見えます。
レースの手袋やショールなどの小物を合わせるのもここ近年のトレンドなので、自分らしさを表現するために取り入れてみるのもいいですね。
藍色の振袖を着るときのメイクは?
メイクにはその時の流行がありますが、振袖を着る際のメイクには普段とは違う大切なポイントがあります。
いつも通りのメイクをしてしまうと、華やかな振袖に負けてしまい、暗い印象になってしまうことも。
ここでは振袖を着る際のメイクを、パーツごとに詳しく説明します。
藍色が映えるドーリースキン
振袖を着るときのベースメイクの基本は、つるんとした陶器のようなマット肌。
ツヤ肌がここ最近のトレンドですが、振袖の際はセミマットくらいにしておきましょう。
乾燥や毛穴などが気になる方は、洗顔やシートマスクなど成人式前からのお手入れを念入りにしましょう。
ファンデーションはカバー力の高いものを選び、気になる箇所はコンシーラーでカバーします。
カバー力の高いファンデーションは崩れやすくなってしまうので、メイク後のキープミストを使うのもおすすめです。
目元はしっかりと存在感を
華やかな振袖に負けないよう、アイメイクはいつもより濃いめにするのがポイントです。
アイシャドウは振袖の色に合わせるのがおすすめなので、各パーソナルカラーごとに似合うブルー系のカラーがおすすめ。
ブルーのアイシャドウが苦手な方は、小物に合わせたカラーでも構いません。
アイライナーやマスカラも普段よりしっかりと丁寧に使います。ブラックが苦手な人はブラウン系を使っても大丈夫です。
振袖を着る際は印象の強い目元にするよう心がけましょう。
リップはいつもより華やかなカラーで
ナチュラルメイクが好きで、普段濃いリップをあまり使わない人も、振袖のときは華やかなカラーに挑戦してみましょう。
イエベ春はコーラルピンク、ブルベ夏はローズピンク、イエベ秋はテラコッタやサーモンピンク、ブルベ冬は青みのあるボルドーやワインレッド系のリップがおすすめです。
チークは主張を抑えて
振袖を着るときのメイクの主役はアイメイクとリップなので、チークは極力目立たせないように入れるのがポイントです。
丸顔さんは頬骨の高い位置からこめかみに斜めに入れるようにするとすっきりした印象に。
面長さんは頬骨より下に横長に入れることで縦の余白を和らげることができます。
藍色の振袖を着るときのおすすめの髪色
髪色は自分のパーソナルカラーを考慮したヘアカラーをセレクトしましょう。
イエベ春はピンクベージュなどの暖色カラー、ブルベ夏はブルージュやラベンダーグレージュ、イエベ秋はマロンブラウンなどの深みのあるブラウン、ブルベ冬はブルーブラックや透明感のあるグレージュなどがおすすめです。
まとめ
藍色の振袖の着こなしについて、ポイントを説明しましたがいかがでしたでしょうか。
藍色は、古くから存在している日本を象徴するカラーです。
重厚感を感じるお色なので、晴れの日の成人式にはぴったりの振袖だといえるでしょう。
自分らしさを取り入れた着こなしで、ぜひ素敵な成人式にしてくださいね。