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    2022.5.13

    振袖はどうやって持ち運びする?最適なツールやシワにならない方法も

    振袖 持ち運び

    振袖はどうやって持ち運びする?最適なツールやシワにならない方法も

    成人式や結婚式などで、手持ちの振袖を着付けてもらう場合があります。当日は自宅から会場まで振袖を持ち運ぶ必要がありますが、バッグや詰め方を誤ってしまうと、運んでいる間にシワがついてしまいます。また、他にも荷物があるため、できるだけコンパクトに荷造りをしたいという声も聞かれます。

    本記事では、振袖を綺麗に保ったまま運ぶ方法や、かさばらない方法、運ぶ際のポイントについて解説します。

    振袖の持ち運びには何を使う?

    振袖を持ち運ぶ際に適したバッグは、「着物バッグ」「風呂敷」「スーツケース(キャリーケース)の3つです。それぞれメリットとデメリットがあるため、何を優先すべきかや、シチュエーションを考慮して選ぶと良いでしょう。

    最適なのは専用の着物バッグ

    着物を持ち運ぶために作られた着物バッグは、着物にぴったり合うサイズで設計されているため収納しやすく、中身をベルトで固定できるため、移動中も中身が偏ってしまう心配がありません。着付けに必要な小物類を納めるポケットがあったり、チャックでバッグを全開にでき、そのまま着付けが開始できたりするなど、機能性に優れています。

    着物バッグへの詰め方は、最初に中のゴムバンドを外し、帯、着丈の半分で折りたたんだ振袖、長襦袢、小物類の順で入れていきます。高さのある小物もありますが、なるべくフラットになるように配置を工夫しましょう。バッグに隙間が残ると、中身が動きやすくなり、シワの要因になってしまいます。

    着物バッグの難点としては、フォーマルなデザインの場合、冠婚葬祭以外で利用しにくいことが挙げられますが、最近では、柄の入ったデザインやキルティング生地などおしゃれな着物バッグも販売されています。洋服の持ち運びケースとして日常的に使いたい場合は、デザイン性を観点に入れて選択すると良いでしょう。

    コンパクトにまとまる風呂敷

    風呂敷は、一枚布で自在に変形できるため、軽量かつコンパクトに収納できます。また、色や柄のバリエーションも豊富なため、好みに合ったものが見つかりやすいでしょう。

    振袖を包む際は、帯を一番下に置き、その上に長襦袢、着物、帯揚げ、帯締めの順で中央に積み重ねます。風呂敷の対角線上にある角同士を結べば荷造りは完了しますが、風呂敷の生地と中身が密着するように包むと、固定されてシワになりにくくなります。生地が余り過ぎたり足りなくなったりしないように、1辺の長さが1メートル程度の「三巾(みはば)」と呼ばれるサイズがおすすめです。

    他の2つのバッグに比べ、風呂敷は安価かつ、畳んで最小限にまとめられるため手軽ですが、水平に持つためには両手で支える必要があり、他の荷物が持ちづらいという欠点もあります。着物を着る機会が少なく、バッグにお金をかけたくない人や、車移動のため持ち歩く時間が短いといった人には最適でしょう。

    代用するならスーツケース・キャリーケース

    着物バッグの代用として活躍するのが、スーツケースやキャリーケースです。ケースを立てたり寝かしたりすることを考慮した設計のため、着物バッグと同様に付属ベルトで中身を固定できます。ベルトで押さえた部分がシワにならないように、風呂敷など大型の布類で包んでから入れるのがおすすめです。すき間ができてしまうようなら、タオルなどで埋めると良いでしょう。

    スーツケースやキャリーケースは、着物バッグに比べ大型かつキャスター付きのため、荷物が多い場合や長距離の移動に適しています。旅行などの用途でもともと保持している人は、そのまま振袖の持ち運びに流用できますが、サイズが大きすぎないかチェックしましょう。

    小物 - 帯

    【シーン別】最適な振袖の持ち運び方法は?

    振袖の持ち運び方を大きく3つ紹介しましたが、利用シーンに合わせて選ぶと後悔しません。持ち運び時間や荷物の量、振袖の取り出しやすさなどを加味して選択しましょう。

    前撮り着付け当日クリーニング
    場所写真スタジオなど美容室結婚式会場着物屋・呉服屋
    着物バッグ
    風呂敷◎※当日持ち込みの場合
    スーツケース・キャリーバッグ

    成人式の前撮りの写真スタジオに持参する場合

    成人式で振袖を着用する場合、写真スタジオなどで前撮りする方が多いでしょう。前撮りでは、振袖以外の荷物が少なく、近所で撮影する傾向のため、コンパクトで出し入れも手軽にできる風呂敷が便利です。荷ほどきや荷造りにもスペースを要さず、撮影前後でもたつきません。

    着用当日美容室などに持参する場合

    成人式当日、美容室で着付けやヘアメイクを予約している場合は、振袖を持ち込むタイミングでバッグを選びましょう。前もって荷物を預ける場合は、長時間保管しておいてもシワになりにくい着物バッグがおすすめです。当日持参する場合は、かさばらない風呂敷が良いでしょう。

    スーツケースやキャリーバッグは場所を占領してしまうため、避けるのが賢明です。美容室では、成人式当日に大人数を受け入れ、分刻みでスケジュールが組まれています。かさばるバッグは邪魔になる可能性があるため、軽量化に努めましょう。

    結婚式会場に持参する場合

    結婚式では、成人式に比べ引き出物など持ち帰る荷物が多く、スーツケースやキャリーバッグにまとめると移動しやすくなります。会場には荷物を預けるクロークやスペースがあるため、大型のバッグでも安心して持ち込めます。

    会場が遠方の場合は移動時間が長いため、荷物を分散させるよりも一つに収めた方が楽でしょう。移動中にシワが寄らないように、振袖をベルトでしっかり固定することが大切です。

    一度に何組も挙式を挙げるような大きい会場の場合、荷物の受け渡しに時間がかかる場合があります。どの挙式の参列者であるか、タグなどで示すとスムーズに取り出せるでしょう。

    着物屋(呉服屋)に持参する場合

    着用後、クリーニングに出す際は、店頭で荷ほどきしやすい風呂敷か着物バッグが適しています。仮に、徒歩で向かう途中、シワが寄ったとしても、クリーニングで綺麗になるため、そこまで気にすることはありません。

    一方、受け取りの際は、仕上がりを維持したまま持ち帰れるように細心の注意を払いましょう。「たとう紙」と呼ばれる、着物を入れる白い紙を折り曲げずに運べるように、車での移動が得策です。もしくは、大きいサイズの袋へたとう紙を二つ折りにして入れ、帰宅後すぐにシワを伸ばすようにします。タンスにしまえば次に着用するまで触らないため、完全にシワを伸ばしてから保管しましょう。

    正しくたためばシワにならない!振袖のたたみ方

    振袖をたたむ際は、シワにならないように、たたむ順番と留意すべきポイントを押さえて進めましょう。

    ①振袖を置く

    最初に布やたとう紙を敷き、その上に振袖を置きます。向きは振袖の衿部分が左側、裾部分が右側になるようにし、シワが無く綺麗な状態に整えます。

    ②手前の下前を内側に折る

    手前にある下前を、脇縫い線で折り返します。

    ③下前のおくみを手前に折り返し衿を倒す

    おくみと衿部分を、おくみ線で手前に折ります。

    ④手前と奥の襟同士、おくみ同士を合わせる

    上前の襟からおくみまでを、下前の襟からおくみに重ね合わせます。この時、上部の袖は位置を変えないようにします。身頃にだぶつきがあっても問題ありません。

    ⑤脇線同士を重ねる

    奥の脇線を手前の脇線に引き寄せ、裾の方から襟の方へと徐々に重ねていくと、振袖が半分になったような形になります。最後に袖同士も重ねましょう。

    ⑥シワを伸ばし整える

    重ねて半分になった振袖のまま、シワが寄っている部分は丁寧に伸ばします。

    ⑦上部の袖を奥へ折り返す

    上側になっている袖を、袖がついている位置から奥へ折り返しします。

    ⑧身頃を半分に折る

    裾を⑦で折り返した袖にかぶせる形で二つ折りにします。

    ⑨表裏をひっくり返し袖をかぶせる

    振袖を裏返しますが、身頃部分の両端をしっかりと持ち、全体が崩れないようにします。残りの袖部分を身頃の上に重ねれば完成です。

    振袖がシワにならない荷造りの方法

    振袖を持ち運ぶ際は、バッグの形状や容量に合わせてたたみ直し、小物類と重ね合わせ、すき間を作らないことが重要です。荷造りの工程に沿って、ポイントを解説します。

    ①たとう紙や小物類を入れる箱などは、そのままだと余計なすき間ができてしまいシワの原因になるため、すべて取り除きます。

    ②振袖や袋帯、長襦袢など長いものはバッグの長さに合わせてたたみ直します。着物バッグなら三つ折り、風呂敷なら四つ折りが目安です。

    ③袋帯、振袖、長襦袢、肌襦袢、小物類の順に重ねます。この時、各層が平らになるように意識しましょう。小物類はバッグのポケットに入れると、散らばりにくくなります。

    ④草履バッグとショールを袋に入れます。ショールはボリュームがありますが、無理に小さくたたむ必要はありません。ふわっとさせたまま袋に入れます。

    振袖の持ち運びで注意すべきポイントを確認しよう

    振袖を綺麗に整えてしまっても、持ち運びで煩雑に扱えば、シワや汚れにつながってしまいます。注意すべき3つのポイントを守って、丁寧に扱いましょう。

    天気が悪い日は雨対策をする

    振袖は雨に弱く、濡れるとシミになる可能性があります。式当日が晴天とは限らないため、雨天の備えも忘れずにしておきましょう。持ち運びには雨が沁みこみにくいキャリーケースや着物バッグを選ぶか、風呂敷の場合は直接入れず、ビニール袋などに入れてから包むと安心です。

    振袖に振れる時は手を清潔に!

    振袖を触る前に、手を清潔にすることも大切です。手洗い後の濡れた状態や、ハンドクリームや消毒液がついたまま触れば、シミやシワになってしまいます。絹の手袋を装着して扱うと、これらのリスクを防げます。

    振袖は荷造り直前まで吊るしておこう

    振袖は持ち運ぶ2~3日前からハンガーに吊るし、シワを伸ばしておくと良いでしょう。ただし、日光や蛍光灯など強い光を浴び続けると、色あせにつながるため、直射日光が当たらない場所や暗い部屋など、吊るす場所を選ぶようにします。

    まとめ

    振袖は、晴れの日に着る特別な衣装であり、素材もデリケートなため、持ち運び方に悩む人も多いでしょう。持ち運びで崩れないようにするためには、手順に沿って丁寧にたたみ、シーンに合わせたバッグと移動手段を選ぶことが大切です。外出の際は、天候や衝撃などに気を付けながら移動しましょう。

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