選び方
2021.6.25
半襟にはどんな種類がある?自分の振袖によく似合う半襟の見つけ方
半襟は、振袖全体の雰囲気を大きく変える重要なアイテムです。成人式でよくある柄の振袖を着ていたとしても、半襟の色柄を上手にコーディネートすることで、周りとかぶりにくい振袖になります。この記事では、振袖に似合う半襟の選び方と、自分で作る方のための半襟の作り方について解説します。
振袖の半襟について知る
半襟とは?
半襟とは、振袖の正面の首元に近い襟の部分に付ける替え襟のことです。
長さ1〜1.1m、巾16cmほどの布で襟を作り、長襦袢の襟に縫い付けて使用します。
前から見ると着物を重ね着しているように見えますが、実際は襟だけを重ねている状態です。
簡単につけ外しができるように、安全ピンや両面テープを使っている人もいます。
縫い付ける場合は、以下のような手順で簡単に取り付けられます。
1.長襦袢の外側を出し、背中の中心と半襟の中心を合わせてまち針で止めます。
2.中心から外側に向かって、まち針で止めていきます。
3.半襟の端から端までくけ縫いをします。表側の完成です。
4.次に長襦袢の内側を出し、幅に合わせて折ります。
5.表側同様に、背中から外側に向けてまち針で止めていきます。
6.そして最後に半襟の端から端までくけ縫いをして完成です。
半襟の生地は、正絹またはポリエステル素材が一般的です。
時期やシーンによって、使ってはいけない生地の種類もありますが、振袖の場合は細かいルールはありません。
ただし、通常の振袖を着用する場合は絽の半襟は夏用ですので使用しないようにしましょう。
関連記事:ポリエステルの振袖の魅力とは?成人式の振袖 正絹とポリエステルの違いを知ろう
関連記事:振袖は正絹がいい?ポリエステルの違いと正絹のメリット・デメリット
半襟をつける理由
長襦袢の襟元は、汗やファンデーションが付着して黒ずむくらい汚れます。
しかし、昔の人は長襦袢を頻繁に洗濯できませんでした。
そのため、汚れの目立ちやすい襟元だけ替え襟をつけて、汚れた半襟だけ外して洗濯をしていました。
半襟をつける最初の理由は、汚れのためだけでした。
しかし、大正時代頃からは華やかな柄の半襟が流行しはじめ、半襟は着物のおしゃれを楽しむためのアイテムとなりました。
今では振袖コーディネートの大切な一部となっています。
半襟は、重ね襟とうまく組み合わせることで、全体のイメージをがらりと変えられます。
例えば振袖と同系色で揃えるとおしゃれなイメージになりますし、古典柄や花柄の半襟を合わせると華やかな印象になります。
明るい色をあわせることで、顔周りの印象も明るくなります。
振袖に合わせる半襟は、金や銀の糸を使った刺繍半襟が華やかで人気があります。
振袖に合う半襟の選び方
半襟の種類はたくさんあります。ここでは、振袖に合う半襟を選ぶポイントについてみていきましょう。
振袖の色から半襟を選ぶ
半襟には、白半襟と色半襟があり、色半襟の種類は無数にあります
振袖の色をメインにして半襟の種類を選ぶ場合は、振袖の色の濃淡とコーディネートするとメリハリが出て綺麗です。
例えば、振袖の色が濃い場合は、薄めの半襟を合わせると女性らしい柔らかい印象になります。
逆に振袖の色が薄い場合は、濃い色の半襟を合わせると全体が引き締まります。
初めてのコーディネートで難しいと感じる方は、振袖に使われている色の中から好きな色を選ぶと簡単に統一感を出せます。
関連記事:振袖でかぶらない色は?振袖の人気色や被らない色等を解説します
関連記事:振袖の色選び、迷ってる?それぞれの色の魅力を比べてみよう☆ PART1
赤色の振袖に合う半襟は?
赤色の振袖には、金銀の糸を使った刺繍半襟がよく似合います。
特に白い刺繍半襟は、正統派で華やかな印象を与えてくれるので、成人式にはぴったりのコーディネートです。
他にも、同系色の小花柄なら可愛らしい印象になりますし、黒い半襟はキリッとした凛々しい印象を与えます。
白色の振袖に合う半襟は?
白い振袖は、清楚で可愛らしい印象を与えます。
そこで、半襟にターコイズブルーの半襟や、多色使いの刺繍半襟を合わせると大人っぽい印象に変わります。
他にも、白い半襟と合わせることで王道の清楚な印象にもできますし、淡いパステル系とあわせると可愛らしい優しい雰囲気になるでしょう。
振袖の柄から半襟を選ぶ
振袖の柄が派手な場合は、色無地の半襟や地味めの柄を選ぶと全体的に柔らかい雰囲気になります。
振袖の柄が地味な場合は、ハッキリとした色や大きめの派手な柄を選ぶと華やかな印象になるでしょう。
振袖の柄の種類と半襟の柄の種類を揃えることも半襟を選ぶ際の一つの方法です。
関連記事:選ぶ前に知っておきたい!「振袖の柄」の種類と意味①
関連記事:振袖の柄の種類と意味を一挙紹介!【成人式に人気の柄の種類も紹介】
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古典柄の振袖に合う半襟は?
古典柄の振袖には、古典柄の半襟で揃えることが一般的です。
柄を揃えることで、全体的に統一感が出るため、失敗しにくいです。
また、古典柄に刺繍付きの半襟を揃えると、豪華で華やかな印象になります。
古典柄と金糸を使った刺繍付き半襟の組み合わせは、成人式の王道コーディネートとも言われています。
花柄の振袖に合う半襟は?
花柄の振袖には、色無地や同じ花柄、レースの半襟など、比較的どんな半襟とも合わせやすいです。
花柄が大きい場合は、無地を合わせることで落ち着いた印象になります。
また、花柄に柄の半襟は上級者向けのコーディネートで、個性的な印象を与えます。
最近では、レースの半襟との組み合わせも人気です。
関連記事:選ぶ前に知っておきたい!「振袖の柄」の種類と意味④【お花編】
先に半襟から選ぶ場合
使いたい半襟を先に決めておいて、あとから振袖の柄を決めるというコーディネートの方法もあります。
赤の半襟に合う振袖は?
赤の半襟には、白や黒、緑など、どんな色の振袖でも似合います。
例えば、緑や黒の花柄の振袖なら、レトロモダンで大人かわいい印象を与えます。
王道の白い振袖との組み合わせは、成人式っぽい豪華な雰囲気に、黒い振袖に赤の半襟の場合は、個性的でクールな印象になります。
白の半襟に合う振袖は?
白の半襟はフォーマルでも使用されている、王道中の王道です。
万能の白といって、どんな色、柄の振袖にも合わせられます。
白地に白刺繍の半襟は、濃い色の振袖や派手な柄の振袖と合わせるとおしゃれで清楚な印象を与えます。
黒の半襟に合う振袖は?
黒の半襟は、合わせ方によってがらりと全体の印象がかわる代表的な色です。
黒の半襟には白を合わせると、モノトーンでシックな印象になります。
また、黒半襟と朱色の振袖の組み合わせも、レトロかわいい雰囲気になります。
黒半襟と赤い振袖は、個性的で大人っぽいコーディネートです。
花柄刺繍の半襟に合う振袖は?
花柄刺繍の半襟には、桜や梅をあしらった小さい花柄、椿や菊のような大きめの花をあしらった半襟など、色々な種類があります。
花柄刺繍の半襟は、シックな振袖に合わせると一気に華やかな印象に変わります。
また、桜刺繍柄の場合はかわいらしく、椿刺繍はレトロな雰囲気でどちらも人気です。
市松柄刺繍の半襟に合う振袖は?
市松柄の半襟には、濃いめの色を使った振袖がよく似合います。
またカラフルなカラーの振袖なら、レトロかわいい、大正モダンな雰囲気になります。個性的にまとめたい時は、市松柄を入れるだけで個性的な仕上がりになります。
最近は、市松柄の半襟の人気がとても高くなっています。
レースの半襟にに合う振袖は?
レースの半襟は、ピンクやパステルカラーの着物に合わせると、かわいい印象になります。
幾何学柄や大きめの花柄など、個性的な振袖にレースの半襟を組み合わせることで、シックな印象に柔らかさを加えられます。
そのほか用途に合わせた半襟の選び方
振袖の半襟には特にルールはありませんが、他の用途で使用する場合は生地や色にも決まりがあります。
結婚式・結納
結婚式のお呼ばれや結納の振袖は、第一礼装となるため白の半襟を使います。
白だけでは物足りない場合は、白に金の刺繍が入った半襟だと少し華やかになります。
白と金以外の色が入った半襟は、結婚式や結納の場では使えません。
関連記事:振袖は何歳まで着られる?結婚式・結納、初詣で振袖を着てもいい年齢
卒業式・謝恩会
卒業式や謝恩会は、成人式同様に特に決まりはありません。
半襟には、古典柄や花柄刺繍、幾何学模様など、色々な柄があります。
自分のイメージにあった半襟を選んで、華やかな場にピッタリのコーディネートを探してみましょう。
関連記事:卒業式の袴の選び方は?袴選びのコツや被らないポイントなどを解説
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半襟は自分で作れる?
半襟は、長方形の112センチ✕16センチの布です。
半襟は、布を縫い合わせているだけなので、自分で簡単に作れます。
作り方は簡単です。
1.生地の短辺の両方を1センチ裏側に曲げてアイロンをかける
2.ほつれないように、あら目に縫う
この2工程だけです。
もし、気に入った半襟が見つからなかったら、お気に入りの生地を使って自作してみるのもいいでしょう。
襟周りのコーデ特集
まとめ
半襟は、振袖のコーディネートにかかせないアイテムです。成人式のような略式の場では、これといったルールもありません。思いっきり個性的にコーディネートしてもいいと思います。半襟の色や柄によって、振袖全体の雰囲気はガラリと変わります。色々な柄や色を試してみながら、自分にぴったりのコーディネートを見つけてください。
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