ヘアスタイル
2022.5.10
振袖の前髪アレンジはどうする?「あり」「なし」、顔型別おすすめも
成人式の振袖姿は一生の思い出に残るもの。ハレの日のために選んだ振袖だからこそ、ヘアスタイルにもしっかりこだわりたいですよね。
特に顔まわりの印象を大きく左右する前髪は、どんなスタイルにすればいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実は振袖を着た時の前髪スタイルは、あり、なしによって与える印象が大きく変わります。また、顔型やヘアスタイル、振袖の柄などによっても似合う前髪は変わってくるので、バランスを見ながら決めることが大切です。
そこでこの記事では、前髪のあり・なしで与える印象の違いや中途半端な長さの前髪アレンジ方法、顔型別のおすすめスタイルや今っぽく仕上がるポイントなどについてご紹介します。成人式のヘアスタイルに悩んでいる方はぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
振袖に似合う前髪は「あり」「なし」どっち?
前髪があるかないかで印象は大きく変わります。よって、なりたい雰囲気にマッチする方を選ぶと良いでしょう。前髪あり・なしが与える印象と、顔型別おすすめのスタイルを紹介します。
「前髪あり」の印象
「可愛い」「清楚」な印象です。前髪の長さも、印象を変えます。
和装ならではのまとめ髪にしたい方はもちろん、個性的なヘアスタイル・トレンド感のあるスタイルにしたい方にも、前髪ありはおすすめです。
個性・トレンド重視なら、「短めオン眉前髪」がおすすめ。人とかぶりにくく、こなれ感のある髪型になるでしょう。
短めオン眉前髪のスタイルは、定番のスタイルとはひと味違う印象です。おしゃれに見えるよう、メイクにもトレンドを取り入れたり、個性的な色使いをしたりするのがポイントです。
丸顔
斜めに流すアシメ前髪がおすすめです。
前髪を流すことで、童顔の幼い印象を和らげながら、前髪ありの可愛い・清楚という特長を活かせます。
ベース型顔
サイドが長めの前髪や、斜め前髪をおすすめします。エラをカバーしたり、目立ちにくくしたりを期待できるためです。
注意が必要なのは、ぱっつん前髪など、横にまっすぐ線が入ったような前髪です。横線が強調される前髪は、エラが目立ちやすいです。
ぱっつん前髪のような雰囲気にしたいなら、毛先をジグザグさせたり、シースルー前髪のように束感をつくったりしましょう。
面長
厚めの前髪、たとえばシースルーやアシメ前髪がおすすめです。横や斜めのラインが強調され、顔の縦ラインをカバーできます。
面長は、大人っぽく見られやすい顔型です。しかし、前髪をつくると、可愛らしい印象を与えられるでしょう。
「前髪なし」の印象
前髪の分け方・おでこの出し方・顔周りの後れ毛などで雰囲気は変わりますが、大人っぽい印象です。
骨格が出やすい前髪なので、フェイスラインに自信がない方の中には、諦める方もいるかもしれません。しかし、前髪の分け方やアレンジなどで、目立ちにくくできます。
丸顔
アップバング、センター分け、ポンパドールなどがおすすめです。
幼く見られやすい顔型ですが、前髪をつくらないヘアスタイルの特長のおかげで、雰囲気を大きく変えられます。
丸顔は、顔の横のラインが強調されやすいですが、前髪をつくらず縦のラインを強調することで、輪郭カバーになります。
ベース型顔
顔の縦のラインが強調されるスタイルがおすすめです。たとえば、七三分けなど分け目を斜めにつくり、長めの前髪のように顔周りに流す髪型です。真ん中分けにしないことがポイントなので、分け目の位置はお好みで問題ありません。
顔周りに髪の毛があることで、骨格カバーを期待できます。エラを隠しながら、大人なスタイルを楽しめるでしょう。
逆三角顔
分け目を斜めにしておでこを出したアレンジをおすすめします。逆三角顔のクールな印象を引き出しながら、悩みを解消できるためです。
逆三角顔は、アゴが尖っていてハチ周りが大きいため、頭が大きく見えやすいです。そこで、おでこをスッキリさせて緩和させましょう。
中途半端な長さの前髪の場合どうしたらいい?
普段の髪型によっては、振袖を着る時にやりたいヘアスタイルと前髪とのバランスが難しいことが想定されます。
前撮りや成人式のために今のスタイルを大幅に変えたくなければ、前髪の長さに合うアレンジを考えてみましょう。前髪カットをしなくても、セットの仕方で雰囲気は変わります。美容院で相談しながら、髪型を考えてみてください。
振袖を着る日まで時間がある、イメチェンしたいなどであれば、やりたいヘアスタイルにマッチする前髪にカットしてもらうのが理想的。
しかし、時間がない、振袖の時だけ普段と違う雰囲気を楽しみたいなどであれば、前髪用のウィッグがおすすめです。ウィッグの種類はさまざまなので、やりたいスタイルに似合うものを選ぶことがポイントです。
たとえば、前髪が自然に流れるか、シースルー前髪にセットできるかなど、やりたい前髪をつくりやすいかチェックしましょう。
「前髪あり」のおすすめスタイル
前髪の作り方で印象は変わるので、どのようなスタイルがあるか知っておくと、なりたい雰囲気の参考になります。
振袖に似合う前髪とセット方法を解説します。
流し前髪
サイドに流す前髪は大人っぽさが出るので、大人の仲間入りにぴったりです。顔型やヘアスタイルを選ばないことから、人気が高いです。
可愛らしい印象にしたい方は軽く、クールな印象にしたい方はしっかりまとめて流すと良いでしょう。振袖もなりたい雰囲気を感じるものにしていると思うので、可憐なデザインのものはふんわり、格好いいデザインのものはしっかりめに流しましょう。
セット方法
- 流したい方向と逆方向にピンなどを使って前髪にクセをつける
- 毛先に対して平行にコテを入れ、毛先を内側に巻く
- 巻き終わったら内巻きのクセがつくまで2~3秒ほどキープ
- 前髪にクセがついたらコテを外し、ヘアスプレーのついたクシで流したい方に前髪をとかす
※前髪を流す時、ふんわりさせたい時は軽く、きちんとまとめたい時は前髪全体をまとめるようにとかすことがポイントです。
ぱっつん前髪
「個性的」「モダン」な印象になります。ひと味違う感じにしたい、トレンド感を出したいものの短めオン眉前髪は抵抗がある方にもおすすめです。
モダンな柄と相性が良いのはもちろん、古典柄の振袖に合わせると「レトロモダン」な雰囲気になります。
ボブと組み合わせれば、スタイリッシュさを出せます。アップスタイルなど高さのある髪型となら、着物のきらびやかさと相まって、華やかさが増します。
セット方法
- 髪全体をブラッシング
- 寝ぐせなどで前髪がハネていれば軽く内巻きにする
- ヘアオイルなどをつける
前髪の長さ・ラインでも印象は変わるので、どのような雰囲気をつくりたいか相談しながら決めると良いでしょう。
センター分け
長めの前髪を活かせて、大人っぽさを演出できるスタイルです。
シンプルなまとめ髪との相性が良いので、シンプルなヘアアレンジをしたい方におすすめです。
丸顔やベース型顔の方も似合います。丸顔の幼さと、ベース型顔の気になる輪郭のカバーを期待できるためです。
落ち着いた色・柄の振袖と雰囲気がマッチします。
セット方法
- 前髪を真ん中で分けて濡らす
- 片側ずつ前髪を伸ばすようにドライヤーの温風を当てる
- 分け目をキープできるよう冷風を当てる
- 毛先を軽く巻く、内巻きにしてから外に流すなどで動きを出す
可愛らしい、格好いいなど印象は変わるので、雰囲気に合う動きを出しましょう。
シースルー前髪
トレンドの前髪で、抜け感が出ます。
柔らかい印象にしたい方におすすめです。前髪の軽さで、ふんわりとした印象になるためです。
淡い色・トーンの明るい色の振袖とマッチします。
セット方法
- 寝ぐせなどがついていれば直す
- ヘアアイロン・コテ・カーラーなどで整える
ストレート前髪にしたいならヘアアイロン、動きを出したいならコテやカーラーがおすすめです。
- ワックスかオイルでキープさせる
ただし、前もって前髪の量の調整が必要です。シースルーにセットしやすい前髪のセルフカットは難しいので、美容院でのカットをおすすめします。
編み込み前髪
すっきりしているのに華やかさがある前髪です。後ろをまとめた髪型はもちろん、盛ったスタイルとも相性が良いです。ショートヘアでも楽しめるのが、編み込みの良さです。
後れ毛をつくらないなどしっかりまとめたヘアスタイルにしたい方、ショートカットの方、前髪が伸ばしかけの方におすすめです。
編み込みは、和装の定番アレンジなので、古典柄・モダン柄・可愛い系・クール系どの振袖でも楽しめます。
ただし、編み込む量で印象は変わるので、振袖やなりたい雰囲気に合う編み方をすることは大切です。編み込む量が多いとゴージャス、少な目だとナチュラル・繊細な印象です。
セット方法
- 前髪を3つの毛束に分ける
- 三つ編みを1つつくる
- 下の毛を足しながら三つ編みと同じ要領で編み込んで行く
- 編み終わりをピンや髪飾りで固定
「前髪なし」のおすすめスタイル
前髪なしのクールさ・大人っぽさを引き出すスタイルを、セット方法などと併せて紹介します。
オールバック
スッキリ凛とした印象です。
後ろをしっかりまとめることで、クールさが強調されます。寒色系、シンプルな柄の振袖が似合いそうです。
一方、後れ毛や後ろ髪の高さを出せば柔らかさが出るので、優しい色の振袖にもおすすめです。
おでこがきれいな人には試してほしいスタイルです。
セット方法
- 前髪を濡らす
- ドライヤーで後ろにかきあげるように流す
- ワックスやジェルでセット
- ヘアスプレーでキープさせる
ポンパドール
可愛らしい印象になります。
後ろにボリュームを持たせたアレンジをしたい方や、大きめのアクセサリーを付けたい方におすすめです。ハーフアップとも相性が良いです。
丸顔・ベース型顔の方にもおすすめです。前髪を持ち上げてトップがふんわりすることで、顔の縦ラインを強調できるためです。
「レトロ」「ポップ」な雰囲気の振袖とマッチします。
セット方法
- 前髪を2回緩めにねじる
黒目の幅くらいをとってねじると、バランス良く仕上がります。
- ねじった前髪を後頭部で押さえながら、ねじった部分を少し前に出してふんわりさせる
- 横からピンでとめて固定
かきあげ前髪
大人のこなれ感を演出できるスタイルです。
童顔で幼く見られがちで、大人っぽく振袖を着こなしたい方におすすめです。前髪が長い方、ショートヘアの方にも似合います。
濃いめの色の振袖やクールな雰囲気の振袖と相性が良いです。
セット方法
- 横分けにする
- 前髪を濡らす
- 前髪が立ち上がるようにドライヤーでクセをつける
オールバックにして分け目の逆方向から当てるとやりやすいです。
- 8割ほど乾いたら、かきあげたい方に前髪を流しながらドライヤーの温風を当てる
- 冷風を当てて前髪をキープしやすくする
- ヘアワックスやヘアオイルでセット
最後にスプレーを使うと崩れにくいです。
かきあげ部分が高いほど、格好いい印象になります。
前髪スタイルと一緒にヘアアクセサリーも考えよう
振袖を引き立たせるのに欠かせないのが、ヘアアクセサリーです。ヘアスタイルで似合うアクセサリーは変わってくるので、振袖となりたい雰囲気を考えながら、アクセサリーも一緒に揃えることをおすすめします。
たとえば、「レトロ」「可愛い」感じがお好きなら、つまみ細工のアクセサリーが合いそうです。パールのついたものは、シンプルながらおしゃれになるので、格好よく見せたい方におすすめです。
生花を使ったアレンジをしたい方もいるでしょう。生花は取り扱いが難しいので、当日に美しい生花でアレンジできるよう、保管方法や注文日などは事前に確認しましょう。
振袖の柄・雰囲気でもイメージは変わるので、振袖とヘアスタイルのバランスを見ながら選ぶことが大切です。
前髪セットは自分のイメージをしっかり伝えてプロにお願いしよう
ヘアアレンジが得意で慣れている方なら、ご自身でアレンジしても良いでしょう。しかし、振袖に合うアレンジは大変なので、前髪のセットも含めプロにお願いすることをおすすめします。
イメージの写真を見せながらこだわりを伝えることで、プロの手によって満足度の高い仕上がりになるでしょう。
まとめ
前髪ありは可愛らしい、なしはクールな印象を与えます。顔型で得意・不得意な髪型があるので、前髪の有無に悩んだら、顔型で選ぶのは一つの手です。
しかし、前髪あり・なしと言っても、アレンジで雰囲気は変わります。顔型の悩みをカバーできる前髪もあるので、振袖・なりたい雰囲気に合うヘアアレンジを、前髪アレンジ込みで楽しんでください。