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2021.7.1
振袖の相場ってどのくらい?購入とレンタルの相場やメリット・デメリットを解説
「振袖を着るにはどれくらいのお金がかかるんだろう」 「購入とレンタル、どちらが良いの?」 上記のように、振袖の費用に関して悩んでいる方は多くいることでしょう。 振袖は成人式をはじめとした「ハレの日」に着用する着物であり、許された予算の中で後悔しない選択をしたいと考えるのは自然なことです。 そこで今回は、振袖の相場を購入とレンタルの2パターンに分けて解説します。 購入とレンタルそれぞれのメリット・デメリットも詳しく整理していますので、ぜひ参考にしてください。
振袖の相場
ここでは、振袖の相場を購入の場合とレンタルの場合の2ケースに分けて解説します。
購入の場合の相場
振袖を購入した場合、振袖のみで小物がセットにならない場合はインクジェット振袖で30~50万円程度、手書きの振袖で55~70万円程度が相場だと言えます。
振袖の購入金額は、様々な要素によって変化します。
<生地の違い>
振袖の価格に差が生まれる一番の理由は、元々の生地の差です。
振袖の生地は「正絹」と「ポリエステル」のどちらかが一般的です。
正絹は高級な生地であり、滑らかな肌触りや通気性・保湿性の高さなどにも優れています。
ポリエステルは正絹に比べるとリーズナブルな生地であり、耐久性の高さやシワのつきにくさなどから普段着に多く使われてきました。
しかし近年では技術の発展と共に、振袖にもポリエステルが使われれることが増えています。
また、生地に使われている糸の本数によっても相場は変わります。
経糸と横糸を細かく織りあげた生地は重みを増し、その分高額になるのです。
関連記事:ポリエステルの振袖の魅力とは?成人式の振袖 正絹とポリエステルの違いを知ろう
関連記事:振袖は正絹がいい?ポリエステルの違いと正絹のメリット・デメリット
<仕立ての差>
仕立ての差によっても、振袖の価格は異なります。
仕立ての相場は3~10万円程度で各着物の種類によって異なっており、仕立てる人や企業によって差が出ます。
また、国内手縫いか海外手縫いかによっても、料金は異なります。
さらに、オーダーメイドで仕立てている場合にはより高額になるでしょう。
<デザインの違い>
デザインの凝具合によっても、振袖の購入価格は変化します。
以下のような加工や技法が施されていることによって、振袖の価格は高くなるのです。
- 刺繍が入っている
- 絞りが入っている
- デザインが手書きである
- 手染めで染められている
- 金箔が付いている
振袖の染め方には手染めと機械染めがあり、手染めの方が高くなります。
手染めは柄に深みが出てくるうえに、一般的な機械染めと異なり生地の裏側まで染料がしみ込みます。
近年の技術進歩によって機械染めだからと言っても安っぽく見えることは減ってきていますが、やはり手染めの方が高額で扱われることは間違いありません。
また、絞り染めは生地を糸で絞ってから染め、絞った糸をとる手間をかける技法であり、使われている振袖はその分高額になります。
さらに、振袖のデザインを誰が行ったのかによっても金額は変わります。
有名デザイナーや芸能人などがデザインを手掛けた振袖であれば、必然的に価格は上がります。
<仕入れの違い>
仕入れの方法により、振袖の金額は変化します。
製造元から直接仕入れている場合は比較的安く、問屋経由になると流通マージンが増えるため比較的高くなります。
<その他サービスの違い>
以下の様なサービスの有無によっても、振袖の価格は変化します。
- 袖を通した後のクリーニングサービス
- 染み抜きサービス
- その他アフターケア
アフターケアが付いている分高額にはなりますが、それだけ安心感は高いと言えるでしょう。
関連記事:振袖のクリーニングタイミングは?値段相場や業者選びのポイントも!
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振袖の購入のデメリットとメリット
振袖を購入するデメリットを整理すると、以下の通りです。
- 保管する場所の確保が必要
- レンタルよりも高額になりやすい
- 仕立てに数か月程度かかる
- 時代の変化と共に流行に遅れてしまう可能性がある
- 別の色・柄の振袖が着たくなった時に費用がより必要になる
一方で、振袖購入にはもちろんメリットもあります。
振袖購入のメリットは以下の通りです。
- 自分にピッタリのサイズに仕立てられる
- まだ誰も着ていない着物を着られる
- 着たい時にいつでも何度でも着られる(複数回着るのであれば購入の方が経済的)
- 妹や従妹等とシェアできる
- 思い出として形に残る
- 一生ものとして子や孫に代々受け継いでいける
振袖を購入する一般的なメリット・デメリットは、以上の通りです。
自分だけの着物をオーダーメイドで作れて何度でも着られる点や、子や孫に受け継いでいける点、そして何よりも思い出に残る点などはメリットと言えそうです。
特に手書きなどの高級振袖はレンタルに無いため、「自分だけの振袖」として思い出に残りやすいでしょう。
また、購入ならば自分のサイズに合わせて振袖を仕立てられるため着心地が良く、着姿も美しい振袖が手に入ります。
一方で、アフターケアについてデメリットにあがることはありますが、近年ではアフターケアについて各店舗が非常に工夫していることから、デメリットに感じない方も多くいます。
また、デザインなどが時代に合わず流行遅れになってしまう可能性もデメリットとしては挙げられるでしょう。
特にその時代の最新トレンドに合わせた色・柄の振袖を購入すると、数年で時代遅れになるかもしれません。
一方定番の色・柄を選択することで、いつの時代も着られる振袖になる可能性はあるでしょう。
レンタルの場合の相場
振袖をレンタルした場合、リレンタルが20万円~25万円、オーダーレンタルだと30万円~35万円くらいが相場です。
リレンタルとは既に仕立て上がっている振袖をレンタルする方法であり、一方でまだ誰も来ていない新品の振袖をレンタルする方法をオーダーレンタルと呼びます。
レンタルの場合の相場も、様々な要素により変化します。
<フルセットか否か>
振袖のレンタルは大きく分けてフルセットの場合とフルセットではない場合に分けられます。
フルセットとは、振袖に小物と前撮りの着付け・ヘアメイク、当日の着付け・ヘアメイクまでをセットにしたパッケージのことです。
フルセットの場合、11万円~30万円程度が相場でしょう。
フルセットでない場合とは、振袖のレンタルのみのケースを指します。
その場合、レンタル金額の相場は3万円~8万円程度です。
振袖のみのレンタルであれば、購入する時と比較して大きく費用を抑えられるでしょう。
<生地質の違い>
先ほど紹介した生地が正絹かポリエステルかの違いは、レンタルの場合でも金額に影響します。
上質で伝統的な正絹の振袖は、ポリエステルの振袖と比較してレンタル料金も高額になります。
<デザインの違い>
レンタルにおいても、デザインの違いは価格を決めるうえで重大な要素です。
- 手書きかインクジェットプリントか
- 絞りが使われているか
- 刺繍や金彩加工などが施されているか
- 有名作家・ブランドの振袖か
上記のような要素によって、レンタル料金は変化します。
<その他アフターサービス等の違い>
呉服店・ショップによって、アフターサービス等には大きな差があります。
着用後のクリーニングを含めたアフターケアもサービスに含まれている場合は、レンタル料金が比較的高額になりやすいでしょう。
また、その他にも特典の有無によって料金の違いは生まれます。
振袖のレンタルのデメリットとメリット
振袖をレンタルするデメリットは、以下の通りです。
- 大きめ・小さめ(身長170cm以上か150cm以下)の場合デザインが限定されやすい
- 複数回振袖を着る機会があれば、購入より割高になってしまう
- 自分にピッタリの振袖が見つからないことも(リレンタルの場合)ある
- 返却期限までに返さなくてはならない
- 他の人とかぶりやすい
- インクジェットの振袖が多く、手書きの高級な古典柄があまりない
一方、振袖をレンタルするメリットには以下が挙げられます。
- 購入よりも3~5割程度安い
- クリーニングや保管、メンテナンスをする必要が無い
- その時代に合わせた最新の流行デザイン・個性的なデザインを選べる
- 新品オーダーレンタルもある
- 必要なアイテムだけレンタルできる
- 仕立てが不要
- 小物を揃える必要が無い
- 様々な色柄を試せる
振袖レンタルのデメリット・メリットは上記の通りです。
一般的なサイズに合わない方だと、どうしても選べるデザインが限定されてしまう点はレンタルのデメリットと言えるでしょう。
また、成人式に出る際の1回のみ振袖が必要という方でなければ、かえって費用がかさんでしまう点にも注意が必要です。
しかし複数回着る予定であれば購入よりも割高になってしまう反面で、様々な色柄に挑戦できるメリットもあります。
特に近年では購入よりお金がかかってしまっても様々な振袖にチャレンジしたいとの思いからあえてレンタルを選ぶ方も増えています。
レンタルは柔軟さが大きなメリットの1つであり、例えば振袖自体は親から受け継いだものを着用して小物だけレンタルするなど、様々な利用方法が考えられます。
ただし価格を抑えるためだけに安価なレンタルを利用する場合には注意が必要です。
- アフターサービスがない
- 返却期限が早すぎる
- シミや汚れ、黄ばみなどが目立つ
- トレンドとズレている
上記のような振袖を借りてしまうと、せっかくの成人式に後悔してしまうことにもなりかねません。
一生に一度の大切な場面を彩る振袖ですから、予算に合わせて自分にピッタリの物を探してみてください。
関連記事:袴のレンタル相場を解説!袴レンタルのメリットや予約のタイミングは?
関連記事:振袖はレンタルが便利!相場やメリット、キャンセル料等について解説
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